Tumblr::liann

2010/02/25

名古屋・大須の老舗が「萌え家具」 オーダーメードで製作


 アニメやゲーム好きが集まる中区大須の赤門通で、アニメのイラストなどを生地に印刷した「萌(も)え家具」が注目を集めている。製作したのは、1923(大正12)年創業の老舗「タカラ屋家具」。通りはかつて家具街として栄えたが、今やアニメ関連の店が目立つ。林宏一郎社長(42)は「日本の技術を新しい形にして生かしたい」と家具とアニメの合作に期待を掛ける。

 1980年代まで大須の家具街は婚礼家具を買い求める客でにぎわい、44店が大須家具組合に加盟していた。郊外型店舗や安価な外国製に押され、現在は11店に減った。

 代わりに台頭したのがパソコンやアニメ、ゲーム関連の店だ。林さんは、「萌え系」と呼ばれる美少女キャラクターをプリントした車を手がける友人と相談し、「家具でも何かできないか」と製作を始めた。転写してもはがれにくく、イラストが変形しないような生地を用意した。

 試作した2人掛けのソファは、背もたれの部分に制服姿の「萌えキャラ」がプリントされ、にっこり。「いたずらしないでね」の文字が入る。実際の注文は「なかなかないが、通りがかりの若者が携帯電話で撮影していくので認知度は上がっている」という。

 萌え家具はオーダーメードで、イラストデータを持ち込めば、ソファやベッド、壁紙など一点物が製作できる。「木枠から生地張りまで国内生産。座り心地は自信がある」。老舗家具店の3代目は「新しいことに挑戦することで街も会社も元気になれば」と願う。

ソース:中日新聞

0 件のコメント: